暮らしの#ヒキダシ
夜になると軒先にコウモリがやって来ます。 駆除をしたいのですが、どうすれば二度と来なくなりますか? 駆除方法を教えてください。
東予地区
ご相談ありがとうございます。コウモリが軒先に来ることにお困りのようですね。コウモリの習性や駆除方法についてしっかりと知識を持つことで、効果的に対策ができるようになりますので、詳しくご説明いたします。
■コウモリの調査と診断
まずはコウモリの生息場所や侵入経路を特定することが大切です。コウモリは軒下や屋根の隙間などから簡単に入り込むことがあります。夜行性であるため、夜に飛び立つ様子を観察し、どこから出入りしているのか確認しましょう。
■侵入経路の封鎖
コウモリは小さな隙間からも侵入できます。建物に1cm程度の隙間がある場合、そこから侵入している可能性が高いです。コウモリが出て行った後、その侵入経路をしっかりと封鎖することが重要です。防鳥ネットやメッシュを使ったり、専用の資材で隙間を埋めることで再度侵入されるのを防ぎます。
■コウモリを追い出す
コウモリは法律で保護されていることが多いので、殺さずに追い出す方法を使用します。おすすめの方法として、一方通行バルブや専用のデバイスを使って、コウモリが外に出られても戻れないようにします。夜になるとコウモリは飛び出しますので、このタイミングで対策を行いましょう。
■再侵入防止策
コウモリを追い出した後は、再び入って来ないようにするための防止策が重要です。例えば、防鳥ネットを軒下に取り付けたり、隙間を完全に塞ぐことで、二度とコウモリが侵入できないようにします。
■コウモリ忌避剤の使用
コウモリが嫌う匂いを発する忌避剤を使用することも効果的です。市販のスプレータイプの忌避剤を使用し、コウモリが集まりやすい場所に定期的に散布すると、寄り付きにくくなります。
■照明の設置
コウモリは暗い場所を好むため、軒先に明るい照明を設置することで寄り付きにくくなります。特に動作を感知して点灯するセンサーライトは効果的です。コウモリが集まりやすい夜間の時間帯に、ライトが自動で点灯するようにしておくと良いでしょう。
■消毒と清掃
コウモリが住み着いていた場所には、糞や尿が残っていることがあり、これが原因で健康被害が発生する可能性があります。ヒストプラズマ症などの病気のリスクを防ぐために、しっかりと消毒と清掃を行いましょう。特にコウモリの糞は有害な菌を含んでいることがあるため、注意が必要です。
【コウモリ駆除における注意点】
■法令遵守
コウモリは法律で保護されていることが多い生き物です。殺傷は禁止されており、追い出しや防止策に基づいて対策を講じる必要があります。プロの業者はこの点も考慮して適切な処置を行います。
■適切な駆除時期
コウモリは春から秋にかけて活発に活動します。特に繁殖期には、子コウモリが親に依存しているため、慎重に対策を進める必要があります。一般的には、秋の繁殖期が終わった後や冬の間に駆除を行うことが効果的です。
■専門業者への依頼
ご自身での対策が難しい場合、専門業者に依頼することもおすすめです。プロの駆除業者は、コウモリの侵入経路を特定し、適切な方法で追い出し、再発防止策を講じます。消毒や清掃も業者に任せることで、より安心して駆除が完了します。
コウモリ駆除の費用は、状況や建物の規模、コウモリの生息状況によって異なりますが、一般的な費用の目安をお伝えします。
●調査費用: 5,000円〜2万円程度
コウモリがどこから侵入しているのか、どれくらいの範囲に生息しているかを調査するための費用です。規模や場所によって異なります。
●駆除作業費用: 5万円〜20万円程度
コウモリを追い出す作業や侵入経路の封鎖にかかる費用です。建物の規模やコウモリの数、侵入箇所の数によって変動します。侵入箇所が多い場合や、建物が大きい場合には費用が高くなる傾向があります。
●防止策費用(封鎖・ネット設置など): 2万円〜10万円程度
再発防止策として、防鳥ネットの設置や隙間を埋める作業の費用です。使用する素材や範囲によって費用が異なります。
●消毒・清掃費用: 2万円〜10万円程度
コウモリの糞や尿による健康被害を防ぐために、清掃と消毒を行う費用です。汚染の程度や作業範囲により費用は異なります。
最後にコウモリの駆除は、侵入経路の特定、追い出し、再侵入防止策、そして消毒清掃まで一貫した対応が必要です。これに加え、忌避剤や照明の設置などの防止策を行うことで、コウモリが二度と来なくなる環境を作り上げることができます。もし効果が見られない場合や、作業が難しい場合は、ぜひプロの業者にご相談ください。