からだの#ヒキダシ

この異常な暑さを乗り切る工夫があれば教えてほしいです。
中予地区

ご相談ありがとうございます。
今年の暑さは本当に厳しいですね。「ただ耐える」のではなく、「自分の心と体が心地よくいられる工夫」をしてみるだけで、日々のしんどさがぐっと軽くなることがあります。
たとえば、朝の過ごし方を少し変えるだけで、その日一日が違ってきます。起きてすぐ、冷たい水で手を洗い、好きな香りのアロマをほんの1滴。深呼吸して香りを吸い込むと、まだぼんやりした頭がスッと切り替わるような感覚があります。そのあとに白湯の代わりに「ぬるい塩昆布だし」を一口。体にすっと入って、内側から整う感じがしておすすめです。
日中は、暑さに合わせて家事や予定を「分けてやる」のがコツ。朝は洗濯だけ、昼は片付けを少しだけ、夜に軽く掃除……というように、汗だくにならず、やりきった感が得られます。ちょっとした読書や、音楽を聴く時間を朝に5分でも入れると、不思議と気持ちに余裕が出ます。
服装も「吸うより逃がす」がポイント。麻のインナーを服の下に1枚着るだけで風の通りがよくなり、思った以上に快適です。冷感スカーフやアームカバーをうまく使って、“冷やしすぎず、こもらせない”着方を試してみてください。
食事は、つい冷たいものを選びがちですが、ミョウガやシソ、白ごまを使った温かいごはんに、ごま油を少しかけるだけで香りもよく、食欲も戻ります。間食には干しあんずや焼き干し芋など、体にやさしくて気分も満たされるおやつが◎です。
夜は、照明を落としてキャンドルを灯し、雨音などの自然音を流してみるのもおすすめです。視覚と聴覚から「涼しさ」を感じて、自然と体の緊張がほどけていきます。スマホを寝室に持ち込まず、紙の本やアロマストーンだけにすると、脳がしっかり休まって寝つきもよくなりますよ。
そして1日の終わりに、自分で決めた“区切りの小さな儀式”を。靴を磨いたり、植物に水をあげたり、ほんの数分でできることで「今日もやりきった」という感覚が持てます。
暑さは避けられませんが、「どう心地よく過ごすか」は自分で選べるもの。無理なく、少しずつできる工夫から、ぜひ試してみてくださいね。