からだの#ヒキダシ

血糖値が高めの家族がいます。血糖値を正常に近づけるために、どのようなことが効果的でしょうか?
中予地区

ご相談ありがとうございます。
「血糖値が高めの家族がいて心配」とのこと、本当に身近な悩みですよね。私自身も気になって、いろいろと調べてみました。できるだけ薬やサプリに頼らず、日常の中でできることに絞ってみましたので、よろしければ参考にしてください。
◆1. “かかと落とし”が意外とよいらしいです
まず、ちょっとびっくりしたのが「かかと落とし」。
骨に衝撃を与えることで、「オステオカルシン」という骨ホルモンが出て、血糖のバランスにも良い影響があるという報告があるそうです。
やり方はとても簡単で、
①背伸びして、かかとをストンと落とすだけ。
➁10〜20回、朝晩の歯磨きのときにでも。
◆2. 食後の“ゆる散歩”より、もう一歩深掘りすると…
血糖値に関して「食後の軽い運動がいい」というのはよく知られているんですが、実は 「食後30分以内」に始めるとよりよい、という研究もあるそうです。
たとえば、食後すぐに片付けや洗濯物を干す、ちょっと外に出て郵便ポストまで歩くなども「運動」として十分カウントされるようです。
“がんばらない運動”でも、血糖の上昇をゆるやかにする効果があるとのことで、これなら続けやすいですよね。
◆3. ごはんは冷ましてから食べると…?
さらに調べてみて面白かったのが、「冷たいごはんは、血糖値の上昇がゆるやかになる」ということ。炊きたてのごはんよりも、一度冷ましてから食べると、でんぷんの一部が“吸収されにくい形”になるそうです。
私は最近、おにぎりをあえて冷ましてから食べたり、酢飯を使ったちらし寿司などをよく作っています。ちょっとした工夫ですが、食事の質を変えずに取り入れられるのが良いですね。
◆4. 血糖値と“呼吸の深さ”にも関係があるとか
あまり注目されていませんが、ストレスと血糖値には深い関係があるそうです。そこで、「呼吸を整える」だけでも、ストレスホルモンを落ち着かせ、血糖値の乱れをやわらげることにつながるという話もありました。
個人的に試してみて気持ちよかったのは「4秒吸って、7秒止めて、8秒吐く」という呼吸法。寝る前や、気持ちがざわついたときにやってみるとリラックスできます。
◆5. 日光浴も意外な味方に
あと盲点だったのが「日光を浴びること」。ビタミンDって骨のために大事ってよく聞きますが、血糖のコントロールにも関わるという報告が最近増えているようです。
朝のうちに10分〜15分、手の甲や顔を日光に当てるだけでも、体内リズムが整って、血糖にもよい影響があるかもしれません。
いずれも、ちょっとした習慣で始められるものばかりです。「運動をしなきゃ」「食事を減らさなきゃ」と身構えず、“ちょっと変えてみる”ことから始めるのがコツだと感じました。
ご家族の健康が少しでもよい方向に向かいますように。ほかにも気になることがあれば、また気軽にご相談くださいね。