からだの#ヒキダシ

61歳 突然の我慢出来ない尿意、我慢しているのに出てくることがあります。 受診した場合、どのような検査をされるのでしょうか❓️ よろしくお願いします。
中予地区

ご相談いただき、誠にありがとうございました。
突然の強い尿意や尿漏れの症状がある場合、泌尿器科を受診するとまず問診が行われ、排尿の回数や急な尿意の頻度、どのような状況で尿漏れが起こるのかなどを詳しく聞かれることが多いようです。特に、「尿意を感じてからどれくらい我慢できるか」「夜間に何度も目が覚めるか」などは重要なポイントになるため、普段の排尿習慣を振り返っておくと、診察時に説明しやすくなるそうです。
過活動膀胱の可能性がある場合は、チェックシートを使い、症状の程度を数値化し、単なる頻尿なのか、尿意切迫感(急な尿意を我慢できない状態)があるのかが分かり、治療方針を決める手がかりになるそうです。
また、問診だけでは原因がはっきりしない場合、尿検査や超音波検査(エコー)が行われ、尿検査では感染症や血尿の有無を確認し、超音波検査では膀胱の状態や残尿の量を測ることができます。尿がスムーズに排出されているかを調べるために、尿流測定や膀胱内圧測定を行い、女性では、骨盤底筋のゆるみが原因で尿のコントロールが難しくなっていることも考えられるため、骨盤の状態を確認することもあるようです。
受診前に、自分の排尿習慣を振り返り、1日のトイレの回数や夜間に起きる頻度、急な尿意を感じたときの状況などをメモしておくと、より的確な診断につながるかもしれません。
また、受診を待つ間にも、生活の中でできる対策を取り入れることで、症状の改善が期待できることがあります。
✅ 骨盤底筋トレーニング
尿道を締める筋肉を鍛えることで、尿漏れを防ぎやすくなります。意識的に「おならを我慢するように力を入れる」といった簡単な動作を繰り返すことで、少しずつ筋力がついてくるようです。
✅ トイレに行く間隔を少しずつ伸ばす
尿意を感じたら、すぐにトイレに行くのではなく、まずは深呼吸をして5分ほど我慢してみると、膀胱の容量を増やすトレーニングになります。ただし、無理をせず少しずつ試してみることが大切です。
✅ 飲み物の種類に気をつける
カフェインやアルコールは膀胱を刺激するため、摂取を控えると症状が軽減することがあります。また、水分を摂りすぎたり不足したりしないよう、1日あたり「体重×20~30ml」(50kgの方なら1.0~1.5L)を目安にバランスよく摂取するのがよいとされています。
✅ 冷えを防ぐ
下半身が冷えると膀胱の収縮が促され、頻繁に尿意を感じることがあります。靴下を履く、腹巻をする、カイロを使うなど、下半身を温める工夫が役立つことがあります。
尿のトラブルは生活の質にも大きく関わるため、気になる症状が続く場合は、できるだけ早めに専門の医師に相談することが大切です。適切な治療を受けることで、日常生活の不安が軽減し、より快適に過ごせるようになるかもしれません。